テユベスクの歌

 
 

心を閉ざした彼の歌。    

しんじてあげたい、テユベスクの歌

心を求めた彼女の歌。    

しんじてください、テユベスクの歌

ora orade shitori egumo. それでも届け、テユベスクの歌

 

ブランチェット・ロートケッペン(チェチェ)

【(年齢:12歳)(性別・女)(CV:永瀬たくみ)】



本作主人公。孤児院出のセクリタ構成員。

敵国諜報員、ジンロウに思いを寄せている。

「TE IUBESC・・・愛しているを綴る歌」


1997年、粉雪舞うロムニアの小話。


組織から想い人を護る為戦う少女と、

そして訪れる救いの無い結末を描く。

テユベスク・・・「愛している」を綴る歌。

「ベルリンの壁が壊れたからって、世界が変われる訳じゃないのに」


社会主義の崩壊から10余年。経済不況に喘ぐロムニアで、再び旧制復古の声が上がり始める。

暗躍する前政権の残滓と、結託する旧ソの勢力・・・裏で蠢く地下組織が、民衆を煽動しているという。

事態を重く見た西側諸国は、諜報機関の増派を決定。ジンロウはその一人として、再び祖国へ舞い戻った。


「 冷たい鉄のカーテンが、東と西を分つまで。帳の無いこの白夜よ、せめて続いて二人を照らせ」


セクリタに身を寄す少女チェチェは、その潜伏するジンロウへ、淡い恋心を抱く。

青年は情報と信任を得る為、少女は純粋に恋慕の故、事情は違えど深まり行く二人の関係。

しかし、西側諜報員の存在に気づいたセクリタは。これを抹殺すべく、ジンロウの粛正を全域に通達した。


「やり方は分からないけど、お願いどうか一度で良い。絵本のようなハッピーエンドを、ボクに見せて」


だがその命に背くチェチェは。愛する者を守らんが為、自ずから銃を手に取る。

一方ジンロウは。組織の一員であるこの少女への、愛疑相反する思いの中葛藤に揺れていた。


青年は「しんじてあげたい」と。少女は「しんじてください」と。

深々と雪が降り積もる中、終わりを告げる賭命の喜劇・・・テユベスクの歌。The song of Te iubesc.

地図

画像

ジェレミル・ドネロゥ・リヒャルトルニエ(ジンロウ)

【(年齢:24歳)(性別・男)(CV:さかと)】



ロムニア出身の、ユーグレ諜報員報員。

チェチェに対し、愛疑相反する葛藤を抱く。

チェネレントラ・パッヘルベル(エネレン)

【(年齢:14歳)(性別・女)(CV:雪乃)】



孤児院出のセクリタ構成員、チェチェと同期。

父の面影を持つパルコに対し、絶対の忠誠を誓っている。

アルフォンシーヌ・キャメロット(キャメル)

【(年齢:24歳)(性別・女)(CV:笑兵衛)】



ユーゴ出身の、セクリタ構成員。

家族を養う為、娼婦とスパイ、二つの顔を持つ。

パルコブニク(パルコブ)

【(年齢:61歳)(性別・男)(CV:榛原尤善)】



ロムニア出身の、元旧ソ軍人。

現在はセクリタ支部長として、南部一帯を取り仕切る。

イェフレイトル(レイトン)

【(年齢:48歳)(性別・男)(CV:中島達也)】



ロムニア出身の、 セクリタ構成員。

表向きはパン屋の店長として、連絡の取り次ぎを行う。

テユベスクの歌・第一話


テユベスクの歌・第二話